火の鳥キャラ事典>「あ」       /ヨシミツ <青居(あおい)>
 「生命編」/角文9−P159  青居邦彦。TV局(CH9)の部長。番組で使うクローン人間を入手するため南米アンデスの研究所へ行く。助手の猿田から"鳥"を紹介され、クローン技術を入手しようとするが、猿田が死んだため自分のクローンを作られる。日本へ連れ戻され、視聴者の標的としてクローン1人と番組に出演させらる。逃げ込んだ老人ホームでジュネと出会い、北海道阿寒の山中へ逃亡する。15年後、女らしくなったジュネに青居は初めて人間らしい愛を覚える。その頃ジュネから、青居の教育のため"鳥"がジュネに会いに来たことを知らされる。農場主の銃撃でジュネが大ケガを負ったので、彼女を街の病院に連れて行く。そこでかつての自分の番組がまだ放映されていることを知る。番組をやめさせるため、クローン人間を製造している工場を爆破しに行く。

<青居(あおい)のクローン>
 「生命編」/角文9−P208  本物の青居と2人、視聴者の標的としてTV番組に出演させられる。ケガをおった青居を担いで、老人ホームへ逃げ込む。そこにジュネがいた。ジュネの祖母が誤ってゴキブリを飲み込んでしまったのを助けるため、外へ出たところ、視聴者の銃撃で死亡する。

<会津(あいづ)あさね>
 「復活編」/角文5−P72  レオナの伯母。レオナの遺産相続の件で、宮津家にやって来た。

<会津庄助(あいづしょうすけ)>
 「復活編」/角文5−P72  レオナの伯父。レオナの遺産相続の件で、宮津家にやって来た。

<茜丸(あかねまる)>
 「鳳凰編」/角文4−P20  大和出身の仏師。永宝寺への旅の途中、休息していたところ我王に襲われる。永宝寺で修行に励み、絶望から立ち直る。1年後、橘諸兄から鳳凰を彫るよう強請される。クマソ国に鳳凰の言い伝えがあることを知り、九州をめざす。途中、ブチと出会い、彼女をモデルに観音像を彫っていたところ、橘諸兄の使いが来て、連行された。処刑直前、吉備真備によって助けられ、観音像を譲ったかわりに正倉院の鳳凰の絵を見せてもらう。夢の中で鳳凰(火の鳥、ホウ)と会い、鳳凰像を完成させる。帝から大仏造立を任されるが、旱魃などで遅々として進まず、責任者であった吉備真備は左遷された。再び橘諸兄が台頭し、雇い直された。我王と大仏殿の鬼瓦造りを競い、審査の結果、1票差で勝つが、藤原仲麻呂に疑義をはさまれる。その時、我王の前身を暴露したため、我王は処刑・追放された。正倉院に収められた我王の鬼瓦から出火し、火災となる。その火災で焼死する。

<赤兵衛(あかべい)>
 「乱世編」/角文7−P06  鞍馬山の峠の木立に棲むサルのボス。メスザルをめぐる争いに敗れ、ボスの座を追われ、鞍馬山のテング(我王)に助けられる。テングのもとで暮らすうち、イヌの白兵衛と仲良しになり、1年たって、ボスの座を取り戻すおり、協力してもらう。しかし、互いにサル、イヌのボスになると、縄張りをめぐって争うことになり、両者は決闘になる。

<足ナズチ>
 「ヤマト編」/角文3−P34  ヤマト・オグナ(タケル)とともにクマソへ行くことになった2人組のひとり。相棒は手ナズチという。目的を果たして、クマソ国を出るところで殺される。

<葦の局(あしのつぼね)>
 「乱世編」/角文7−P93  平宗盛の妻。女好きの宗盛に対して、ヒステリーぎみ。宗盛の部屋で、おぶうを見つけ、貴婦人に育て、殿上へあげようと企む。3ヵ月後、平清盛の屋敷へ連れて行く。

<アセチレン・ランプ>
 「鳳凰編」/角文4−P58  我王の手下のひとりとして都を荒らし回る。鼻の痛みを訴える我王から、速魚にもらった薬を塗るように言われ、それが毒薬であることを告げる。我王が速魚を殺害する原因となる。
 「復活編」/角文5−P99  月潟宇宙運輸株式会社社員として月面基地に勤務する。地球上でロビタと同型ロボットが大量自殺したというニュースを聞き、また使っていたロビタが記憶の中に"人間"を感じると告げると、拷問を与えた。ある日、ファーニィを連れて月面ドライブに出るが、ファーニィに抱きつかれたまま窒息死する。

<アダム>
 「未来編」/角文2−P244  進化し直立したナメクジの、最初のカップルに、山之辺マサトが名づけた。

<穴太郎(あなたろう)>
 「乱世編」/角文7−P18 鞍馬山のテング(我王)とともに暮らすキツネ。赤兵衛が助けられた時、傷の手当てを手伝う。

<阿倍比羅夫(あべのひらふ)>
 「太陽編」/角文10−P51  唐との戦いに敗れ、退却しようとしたところ、部下に襲われ、放置される。ハリマとおばばの小舟に乗せられ、倭国に連れ戻された。助けられたかわりに、ハリマの倭国での成功に協力することを誓う。4年後、太(大)宰府への赴任を命ぜられる。

<天の弓彦(あまのゆみひこ)>
 「黎明編」/角文1−P135  ヤマタイ国の弓の名手。火の鳥をしとめるよう頼まれ、高い報酬で、ヨマ国よりトレードされた。鉄の矢をつくり、弓の技にかけては、天下一品。酒を好む。ついに火の鳥をとらえ、ヒミコのもとへ届けたが、直前にヒミコは息絶えた。ニニギ(高天原族)との戦闘中に絶命。

<有馬皇子(ありまのみこ)>
 「太陽編」/角文10−P220  大海人皇子(おおあまのみこ)のいとこ。中大兄皇子(なかのおおえのみこ)の策略で殺されたとという。ただし、顔は現わさない。

<有馬兵吾(ありまひょうご)>
 「復活編」/角文5−P72  レオナのはとこ。レオナの遺産相続の件で、宮津家にやって来た。

<アンデス・クローン研究所の所長>
 「生命編」/角文9−P171  世界中でたった1ヵ所クローン技術を完成させ、その研究を許されている研究所の所長。多くの学者がその技術を知りたくて訪れても、その秘密はかたく守られている。青居部長たちが人間のクローンを作りたいと言うと、人間のクローンを作る意味はないと言い、とりあわない。彼は食糧危機に備えて、食用の獣類の複製を作ることが、この技術の目的だと考えていた。