火の鳥キャラ事典>「ま」       /ヨシミツ <牧村(まきむら)>
 「望郷編」/角文6−P162  地球連絡員。ロミたちの岩のロケットと出会い、誤って船内に入る。その後、牧村の乗ったロケットが流れていったため、やむなくロミたちと同行することになった。さかんにロミたちが地球へ戻るのを断念させようとする。コムにだけ現在植民星から地球へは帰れないことを告げる。しかし、宇宙商人ズダーバンから中古のロケットを購入するとロミとコム、ズダーバンをロボットに化けさせて、地球へ連れて行く。ズダーバンに不死の命について問うと火の鳥の話を聞かされる。地球に降り立ち、ロミとコムと別れたあとズダーバンを当局へ引き渡そうとしたが、一足早く、ロケットで逃げられる。その後、密入国の手助けをしたことを知られ、懲罰委員会にかけられそうになる。委員会にかけられたくなければロミとコムを殺害しなければならない。ロミとコムの行方を追い、湖のほとりで二人を見つけると、ほどなくロミは息絶える。コムを撃つが、片腕を傷つけただけで湖の中へ逃げられる。コムは紫色の水草に変身する。ロミの遺言に従って、ロミの亡骸をエデン17へ持って行き、埋葬した。
 「宇宙編」/角文9−P06  牧村五郎。地球連絡員。天才的技術者。2577 年、ミイラのようにひから びている姿を他の仲間に見られる。ミイラのようにひからびていたものは年とともに若返っていく自分を隠すためのスーツであった。かつてフレミルで、ラダという鳥人の娘と出会う。ラダは、失恋した地球の女性の面影を追い、荒れていた牧村のもとへ、ラダの兄の発案で送り届けられたのだ。一途に尽くすラダのことを次第に愛するようになり、周囲の反対を押し切って結婚する。しかし、宇宙集像機を手に入れ、かつての恋人のイメージと接するようになってから、ラダとの間が、しっくりいかなくなる。ラダを殺し、食べてしまうと他のフレミル人も同様に殺戮してしまう。ひとりのフレミル人(実は火の鳥)を殺そうとしたところ、自分の生き血を飲めば、不老不死になれると聞き、殺す前になめる。しかし、これが、彼に対する罰で、彼はその時から、若返り、成長し、老いる過程を永遠に繰り返さなければならなくなる。そして流刑星へ誘導されるのだった。

<牧村(まきむら)の恋人>
 「宇宙編」/角文9−P97  食品会社に勤めるOL。無菌状態のセンターにいた牧村をからかう。ある時、センターを脱走して尋ねて来た彼に対して、遊びであったことを告げる。後日、牧村が荒れる原因となった。

<マサト>
 「未来編」/角文2−P06  山之辺真人(やまのべまさと)。火の鳥と交感する。本編の主人公。メガロポリス・ヤマトに住んでいた人類戦士の二級宙士(二級宇宙飛行士)。ムーピーのタマミと暮らしていた。ムーピーと暮らすことは禁止されていたので上官のロックからタマミ(ムーピー)を殺すよう命ぜられる。しかし、出来ずにタマミとともにメガロポリス・ヤマトを亡命する。地上へ出たあと、猿田博士の研究所を見つけ、助手として猿田博士の研究を手伝う。一方、亡命したマサトの扱いについての対立から、メガロポリス・ヤマトとメガロポリス・レングードは互いに宣戦布告した。しかしその直後、地球に残されたメガロポリスすべてが核攻撃にさらされ、滅亡する。やがて他のメンバーが次々に倒れ、彼ひとりが残される。火の鳥との交感で、人間や地球を越えた、微小から極大までの宇宙生命(コスモゾーン)について教えられ、新たな生命誕生の立会人となる使命を伝えられる。最後は肉体も滅び、ただ精神活動そのものの存在となって、その使命をはたす。

<マックス>
 「未来編」/角文2−P94  猿田博士の研究所で作られた天竺ネズミ(人造生物)。チューブ(人工羊水)の中でしか生きられない。山之辺マサトのミスで、巨大化してしまう。

<松前(まつまえ)こぶ>
 「復活編」/角文5−P72  レオナの大叔母。レオナの遺産相続の件で、宮津家にやって来た。

<マリモ>
 「太陽編」/角文10−P93  狗族(くぞく)の頭・ルベツの娘。矢があたり、ケガをしていたところ、ハリマの治療で回復する。ハリマに心を寄せている。ハリマの身にふりかかる危機を察知できる。