火の鳥キャラ事典>「ろ」       /ヨシミツ <良弁僧正(ろうべんそうじょう)>
 「鳳凰編」/角文4−P39  乞食(こつじき)の行にあった頃、我王と出会う。その大きな鼻を見て、死相が現われていることを告げる。その後、役人に捕らえられていた我王を譲り受け、奥州行きの従者とする。その時、我王に対し輪廻の話をする。途中、行き倒れの運脚農民に出会った折り、我王に現実の宗教について冷たく言い放つ。怒りにかられた我王の、鬼気迫る彫刻の腕を見て、我王の彫刻の才を見出だす。越前国分寺で我王が夜盗の疑いで捕らえられると、ひとり逃亡し、奥州国分寺へ行く。そこで即身仏になる。

<ロック>
 「未来編」/角文2−P09  メガロポリス・ヤマトの中央本部に勤務する。人類戦士の一級戦士。山之辺マサトとは同期。ハレルヤの選んだ精子と卵子により体外受精で生まれた。ハレルヤの決定には忠実であったが、メガロポリス・レングードとの戦争だけは承服することが出来ず、持ち場を離れ、メガロポリス・ヤマトから地上へ避難する。そして猿田博士の研究所へたどり着く。研究所に置いてあったロケットで、タマミとともに宇宙へ飛び出そうとする。放射能によって、息絶える。

<ロックの恋人>
 「未来編」/角文2−P85  ハレルヤの指示により、ロックと別れる。

<ロト>
 「望郷編」/角文6−P58  ロミとカインの間に生まれた男の子。7人兄弟の長男であった。ロミが冷凍睡眠室(コールドスリープ・ルーム)から目覚めた時、一緒になるようにと、父・カインから言われていた。目覚めたロミとの間に子どもを3人もうけたが、いずれも男の子であった。悪い風の吹いた日に、他の兄弟とともに死んだ。

<ロビタ>
 「未来編」/角文2−P34  旧式のロボット。猿田博士の研究所で60年間、博士の手伝いをしている。猿田博士の内面についても理解している。猿田博士のため脱出用ロケットの準備をしていたところ、ロックに破壊される。
 「復活編」/(1)角文5−P100  月潟宇宙運輸株式会社月面基地勤務のアセチレン・ランプが所有していた。地球での同型ロボット大量自殺のことを知らされ、記憶の中に"人間"を感じ、そのことをアセチレン・ランプに告げる。アセチレン・ランプは取り合わないばかりか、電気ショックを与え、人間であるならば、自分を殺せるか、と迫る。ファーニィからエネルギーの充填を依頼された時、故意に満タンにしなかった。その結果、アセチレン・ランプはファーニィに絡みつかれ、絶命する。その後、地球へ通信し、同型ロボットが大量自殺したのは、自分たちが人間の記憶を持っているからだと告げる。その後、月面にたった1台横たわる。それから 300 年ほどたった 3344 年のある日、たまたま月に立ち寄った猿 田博士に拾われ、博士の助手になった。
 「復活編」/(2)角文5−P184  アイソトープ農園の農場主に雇われていた。留守がちの両親にかわって、いつもひとり息子の行夫と遊んでやっていた。ある日、行夫とチャンバラをしていたところ、行夫の父から叱責される。「しかし、ご主人さま…」と応えると、罰として放射能の充満するアイソトープ農園内の作業を命じられる。そこへロビタを追って行夫が入り、行夫は大量の放射能を浴び、絶命してしまう。農園内で作業に従事していたすべてのロビタに、殺人の嫌疑がかけられるが、どのロビタも殺意がなかったと応え、また誰が"犯人"であるかを申し出るものもいなかった。裁判の結果、ロビタが有罪となった。農園のロビタはすべて破壊された。そして、3030 年のる日、全世界 36,200 台の同型ロボットが溶鉱炉へ投 身自殺をはかった。
 「復活編」/(3)角文5−P280  国外逃亡をはかったレオナとチヒロは、ドク・ウィークデーの手術で両者の記憶をひとつにしてもらい、1体のロボットの電子頭脳に移してもらう。レオナの希望は、自分の記憶をチヒロの電子頭脳へ移してもらうことだったが、容量の関係で別のロボットがもちいられた。このロボットがのちのロビタである。当初、足があったが、バランスが悪かったので足をはずした。同時に行なわれたレオナの身体と女ボスの身体を継ぎ合せる手術は失敗し、それが原因で、アジトは爆発を起こし、ロビタ1台だけが生き残った。その後、人間に拾われ、召使として使われた。普通のロボットと違い、とても人間臭いところがあり、それが気に入られていた。回路に寿命がきたところで、ある業者が引き取り、記憶中枢を含め、複製の製造をはじめた。

<ロミ>
 「望郷編」/(1)角文6−P09  地球上の、緑豊かな、ある島で生まれた女性。高校生の時、丈二と恋に落ち、エデン17という惑星に駈け落ちをした。水を確保する工事のさなか、事故で丈二を失う。その後、丈二との間の一粒種・カインを生む。成長したカインと結婚することによって子孫を増やそうと考えたロミは、自ら冷凍睡眠室(コールドスリープ・ルーム)に入り、時のたつのを待った。20年後、眠りから覚め、カインと結婚する。二人の間には7人の子が生まれたが、すべて男の子であった。ある日、カインは大ケガをして、子どもをもうけられなくなったので、ロミは再び冷凍睡眠室に入った。再び目覚め、今度はカインの長男・ロトと結婚するが、やはり生まれるのは男の子ばかりであった。もう一度冷凍睡眠室に入った。3度目に目覚めてみるとエデン17は緑豊かになり、人間とムーピーの混血たちで繁栄していた。彼らに女王として迎えられる。しかし地球への望郷の想いは捨てがたく、エルベ母子の手助けにより、岩のロケットに乗り、地球をめざす。岩のロケットにはコムが同乗した。途中で地球連絡員・牧村が加わった。鉱物生命の惑星で事故に遇い、仮死状態になる。宇宙商人ズダーバンに若返り治療を施され、20代に若返るが、副作用のため残された命は3日間となる。牧村の手引きで無事地球に降り立つ。しかし身分不明で追われる身となり、コムと生産地区を逃げていたところチヒロに助けられ、エアカーを借りる。暴走族のリーダー・フォックスに案内されて、湖のある場所まで来たが、息絶える。その直前、牧村が現われる。自分を殺すと聞き、亡骸をエデン17へ運び、埋めてくれるよう頼む。
 「望郷編」/(2)角文6−P91  火の鳥の依頼によって、セブの前に現われたムーピーの女性。セブのロミに対する思いの強さから、完全なロミの似姿であった。セブとの間に多くの子をもうけた。生まれた子どもは、女の子が多く含まれていた。女の子たちは何十年かたったあと、セブに連れられて、ロトの子どもたちのもとへ来て、夫婦になった。そのあと、ロミのもとへセブが戻るとそばを離れず、ロトの子どもたちの前には姿を見せなかった。
 「望郷編」/(3)角文6−P136  コムの母・エベルが変身する。ロミがコムと地球へ旅立ったあと、身代わりとなる。詳しくはエベル(ムーピー)を見よ。

<ロミと丈二のロボット>
 「望郷編」/角文6−P22  ロミと丈二とともにエデン17にやって来たロボット。もともとは二人の生活を補助するためのロボットであったが、丈二が亡くなり、カインが生まれたあと、ロミが冷凍睡眠室(コールドスリープ・ルーム)に入ると、カインの親がわりとなって、その成長を見守った。