火の鳥キャラ事典>「お」       /ヨシミツ <近江中将正成(おうみちゅうじょうまさなり)>
 「乱世編」/角文7−P243  俊寛(しゅんかん)の鹿ヶ谷の山荘に集まったメンバーのひとり。平氏打倒を企む。上皇が出席したおり、藤原成親(ふじわらのなりちか)より紹介される。

<大海人皇子(おおあまのみこ)>
 「太陽編」/角文10−P179  兄・中大兄皇子(なかのおおえのみこ/天智天皇)が進めようとしている強引な仏教導入策に対して批判的であった。ある日、蘇我臣安麻呂(そがのおみやすまろ)から、中大兄皇子(なかのおおえのみこ)に命を狙われていることを教えられ、吉野へ出家する。

<大君(おおきみ)>
 「ヤマト編」/角文3−P06  ソガ大王を見よ。

<大津皇子(おおつのみこ)>
 「太陽編」/角文12−P57  大海人皇子(おおあまのみこ)の子ども。大海人皇子の挙兵にともない、十市媛(とおちのひめみこ)の知らせを受けて、近江朝廷をを抜け出て、鈴鹿の山中で大海人皇子と合流した。

<大友(おおとも)>
 「太陽編」/角文11−P90  21世紀の青年技師。ある日、5人のクルーとともに金星に向かう途中、火の鳥と遭遇する。そして、火の鳥の生き血で永遠の生命が得られるという話を利用して、大友は"光"教の教祖におさまる。教団内では、現存神(いましおや)と呼ばれている。

<大友皇子(おおとものみこ)>
 「太陽編」/角文10−P184  中大兄皇子(なかのおおえのみこ)の子。蒲生野(がもうのの)の狩りで四本足のキジを捕まえる。そのキジは、不吉の祥ということで焼き捨てられた。

<大伴連吹負(おおとものむらじふけい)>
 「太陽編」/角文12−P157  犬上里のことが心配だったハリマ(犬上宿禰)が大海人皇子(おおあまのみこ)のもとを離れたおり、近江軍に襲われ、気絶する。大伴連吹負(おおとものむらじふけい)は、それを助け、ともに壹伎史韓国(いきのふひとからくに)と戦う。

<多品治(おおのほむじ)>
 「太陽編」/角文12−P52  美濃国の領司。大海人皇子(おおあまのみこ)の挙兵に際し、兵の動員を命ぜられる。ただし、顔は現わさない。

<オオムダ>
 「ヤマト編」/角文3−P30  川上タケルの部下。

<大谷石(おおやいし)>
 「復活編」/角文5−P72  レオナの母方の伯父。レオナの遺産相続の件で、宮津家にやって来た。

<小熊(おぐま)>
 「太陽編」/角文10−P103  八池邑(やちのむら)の邑長。阿倍比羅夫(あべのひらふ)に敬服している。阿倍比羅夫からハリマを丁重に扱うよう言われるが、だまし討ちをして火攻めにする。

<訳語渟足(おさのぬたり)>
 「太陽編」/角文10−P106  八池邑(やちのむら)でただひとり百済語をしゃべれる人物。父が王仁(わに)博士から百済語を教えられ、その父から自分も百済語を習得したという。

<おジジ>
 「黎明編」/角文1−P12  火の鳥は魔性の鳥、と言う。

<おそ松(おそまつ)くん>
 「黎明編」/角文1−P156  赤塚不二夫『おそ松くん』のメイン・キャラクター。ナギがグズリとヒナクに再会した時、五つ子が生まれていた。ナギがその子どもたちを抱いている後ろから、おそ松以下、六つ子たちが「ぼくたちゃあ、六つ子だい」と登場する。おそ松のほかチョロ松・トド松・一松・十四松・カラ松すべてが登場している。

<おとき>
 「羽衣編」/角文5−P324  25世紀前半、世界核戦争のさなか、孤児として生まれた。火の鳥に10世紀の世界(駿河国三保の浜辺)に生まれ変わらせてもらう。海で遊んでいたところ、ウス衣をズクに奪われる。返してもらうという約束でズクと夫婦になる。3年目に女の子が生まれ、このまま別れずにいたいと思い始めていた。藤原秀郷の足軽がやって来て、ズクに参陣をもとめた時、ウス衣を渡し、ズクを助ける。しかしそのウス衣を取り換えそうとズクは足軽たちのところへ出かけ、1年が過ぎる。ズクは死んだと思ったおときは、わが子とともに再びもとの時代へ戻った。

<踊るハニワ>
 「ヤマト編」/角文3−P127  ヤマト国王・ソガ大王の巨大古墳建築労務者として、申し込みに来ている。

<鬼>
 「異形編」/角文3−P251  蓬莱寺の左近介のもとへ現われ、左近介の治療を受ける。可平が人間でないことをただすと、左近介は人間でないものも人間と同じ苦しみを持つのだから、わけへだてしないと諭す。

<おばば>
 「太陽編」/角文10−P40  傷ついたハリマを助ける。ハリマのことをクチイヌと呼ぶ。仙術をあやつる。大唐国軍が攻めてくるという占いが出て、ハリマとともに小舟で、倭国をめざす。その時、浜辺で倭国の将軍を助ける。ハリマのかたわらで、卜占や施薬の術でハリマの出世の手伝いをする。

<おぶう>
 「乱世編」/角文7−P67  茶飲み峠(飯盛山)に住む娘。弁太の許婚だった。病気のおとうに「にえふ」を飲ませようと、薬商人に弁太からもらったクシを手渡す。それがもとで、六波羅の武者の襲撃を受け、両親が殺された上、自分は都へ連れ去られる。葦の局に、貴婦人としてのしつけを仕込まれ、平清盛のもとへ連れて行かれる。そして清盛の側に仕える。弁太と牛若たちが自分を連れ出そうとした時、逡巡する。弁太は捕らえられ、斬首になるところで、遠島に減刑してもらう。かわりに弁太と縁を切る約束をさせられる。1176 年秋、平清盛のもとへもたらされた火焔鳥がキジであることを見抜く。俊寛たちの平氏打倒決起の日、火災のため火焔鳥が逃げ出す。助け出そうとして自分も大ケガをする。そこをヒョウタンカブリに助けられ、アジトへ連れて行かれる。しばらく静養することになる。平清盛の危篤の知らせを聞き、火焔鳥を持って平清盛のもとへ駆けつけたが、すでに手遅れであった。木曽冠者義仲が入京し、平氏一族が都落ちした時、逃亡するよう明雲から勧められるが、平氏のあとを追う。壇の浦の合戦の時、源氏方の侍となった弁太と再会する。だが、その直後、源義経(牛若)によって殺される。

<おぶうのおとう>
 「乱世編」/角文7−P73  弁太のオッカーと一緒に暮らしている。長患いで、猟に出ることが出来ない。おぶうが薬商人に手渡したクシがもとで、藤原成親の一味と誤解され、六波羅の武者に殺害される。

<おやじさん>
 「太陽編」/角文10−P173  猿田(さるた)を見よ。

<男依(おより)>
 「太陽編」/角文12−P52  村国連男依(むらくにのむらじおより)。大海人皇子(おおあまのみこ)の吉野の宮に仕える貴族。大海人皇子(おおあまのみこ)の命を受け、美濃へ赴き、兵の動員に当たる。

<オリヴァー>
 「未来編」/角文2−P35  猿田博士の研究所で作られたサル(人造生物)。チューブ(人工羊水)の中でしか生きられない。

<オロ>
 「黎明編」/角文1−P97  ヤマタイ国の少年。ナギと友達になる。重い年貢に苦しめられている農民の子。ナギに誘われ、ナガトコとともにヒミコを倒しに行くが、失敗。その後、ナギ、ナガトコと猿田彦を助けた直後、近衛兵の弓で殺される。

<女ボス(人体密輸業者一味の)>
 「復活編」/角文5−P233  人体密輸業者の女ボス。50年以上、この仕事を続けていた。移民星で傷ついた労働者の再生手術のため地球上で健康な人体を探して密輸している。雪の中で遭難していたレオナとチヒロを見つけ、アジトへ連れていく。レオナに引かれ、レオナと心中を仕組み、二人の身体をつなぎ合わせて一体とする手術をドク・ウィークデーに依頼する。手術は一応の成功をおさめるが、拒絶反応の克服に失敗する。手術後1年たって、珍の一行が帰った晩、拒絶反応の苦しさから狂乱状態となり、珍たちに射殺される。