火の鳥キャラ事典>「た」       /ヨシミツ <大魔神(だいまじん)のモデル>
 「黎明編」/角文1−P223  ヤマタイ国の近衛兵のひとり。ヒミコが病にたおれ、ヤマタイ国の民衆が、宮殿に押し寄せてきた時に、登場する。

<平清盛(たいらのきよもり)>
 「乱世編」/角文7−P100  平家一族の長者。六波羅政権をささえ、一門繁栄のため30年間がんばってきたが、4年前病を得て、健康に不安を持っている。加えて怨霊に悩まされ、さまざまな凶兆にも出くわしていた。宋の「火焔鳥」のことを知り、その生き血を手に入れたいと考えていた。ある晩、突然福原への遷都を思い立つ。福原は大輪田泊に近く、宋から火焔鳥を取り寄せ、手に入れるのに好都合だからである。おぶう(吹子)に、亡くなった妻・時子の面影を重ねていた。館へ侵入した弁太を遠島に減刑してやるかわりに、おぶうに弁太との縁を切らせた。1176 年秋、火焔鳥が宋より平清盛のもとへ届けられた。すぐに生き血を飲もうとしたが、おぶうに止められる。しかるべき吉日に飲む方が良いと言うおぶうに従ったものだが、おぶうは、この鳥がただのキジであることを見抜いていた。六波羅の屋敷が火災に見舞われた時、火焔鳥とおぶうとを失う。そこへ、多田蔵人行綱が、俊寛たちの平氏打倒の企てを密告に来る。関係者を捕らえ、処罰する。1181 年、熱病にかかり危篤となる。臨終の寸前に、おぶうと再会し、火焔鳥の 生き血を飲もうとするが、すでに手遅れであった。

<平重盛(たいらのしげもり)>
 「乱世編」/角文7−P155  平清盛の長男。

<平忠盛(たいらのただもり)>
 「乱世編」/角文7−P159  平清盛の父。すが目であったのを、公家たちから「伊勢の瓶子(平氏)は、素瓶(すが目)なり」とバカにされ、真っ青になって悔しがった。清盛はその姿を見て、いつか公家どもを見返してやろうと思った。

<平宗盛(たいらのむねもり)>
 「乱世編」/角文7−P90  平清盛の次男。大の女好き。処刑されるはずだったおぶうを引き取り、自分の女にしようとしたところを葦の局(あしのつぼね)に見つかる。

<高松(たかまつ)>
 「復活編」/角文5−P73  弁護士。レオナは、再生手術を受け、生き返っているが、法律上は死亡しているため、遺産相続の問題が生じていた。その問題処理のため、宮津家に来ていた。

<高市皇子(たけちのみこ)>
 「太陽編」/角文12−P57  大海人皇子(おおあまのみこ)の子ども。大海人皇子の挙兵にともない、十市媛(とおちのひめみこ)の知らせを受けて、近江朝廷を抜け出て、鈴鹿の山中で大海人皇子と合流した。

<タケル>
 「黎明編」/角文1−P325  グズリとヒナクの間に生まれた男の子。ラストで、火の鳥に励まされながら、火の山の外へ出る。
 「ヤマト編」/角文3−P80  ベッドに身を横たえる長老として登場。ただし特に名前は名乗っていない。皆からはおじいと呼ばれていた。ヤマト・オグナ(タケル)に火の鳥のことを教える。ある朝、静かに息を引き取った。

<高坂王(たかさかのおおきみ)>
 「太陽編」/角文12−P52  大海人皇子(おおあまのみこ)の挙兵のおり、飛鳥にあって、駅鈴と馬を用意した。ただし、顔は現わさない。

<ダースベーダー>
 「乱世編」/角文8−P162  源義経(牛若)が、一の谷の合戦を控え、ひよどり越えのため現場を探査中のところ、かつて仲間であったヒョウタンカブリを殺してしまうが、その後その場を引き上げるところで現われる。

<多田蔵人行綱(ただくろうどゆきつな)>
 「乱世編」/角文7−P243  俊寛の鹿ヶ谷の山荘に集まったメンバーのひとり。平氏打倒を企む。上皇が出席したおり、藤原成親より紹介される。しかし、のちに計画を平清盛に密告する。

<田力男(たぢからお)>
 「黎明編」/角文1−P117  ヒミコが岩戸に隠れた時、その腕力を見込まれて、岩戸を開けるよう命ぜられる。

<橘諸兄(たちばなのもろえ)>
 「鳳凰編」/角文4−P86  政敵・吉備真備から鳳凰の話を聞き、茜丸にその製作を依頼する。3年間の期限で、間に合わない場合は斬首するという、厳しい条件つきであった。完成後自身の菩提寺の宝物とするつもりであった。3年後ブチをモデルに観音像を彫っていた茜丸を部下に連行させる。約束がはたせなかったということで茜丸を斬首にしようとする。その直前、吉備真備に茜丸を奪われる。その後、鳳凰の像は吉備真備のもとで完成し、吉備真備から帝へ献上される。また吉備真備が担当して大仏造立という国家事業が行なわれると聞かされ、危機感を抱く。しかし吉備真備のもとで大仏造立が行き詰まると、再び台頭し、その事業を引き継ぎ、茜丸を雇いかえす。茜丸に対し大仏殿の鬼瓦を我王と競うよう命ずる。

<ダニューバー>
 「未来編」/角文2−P55  メガロポリス・レングードのマザー・コンピューター。レングードでは聖母機械といい、聖母ダニューバーと呼ぶ。ハレルヤとの直接交渉の結果、メガロポリス・ヤマトとの戦争を決定する。

<タマミ>
 「未来編」/(1)角文2−P06  不定形生物ムーピーで、人間の女性に変身していた。その寿命は、500年である。山之辺マサトとともに暮らしていた。3年前、他のすべてのムーピーはとらえられた。タマミは、メガロポリス・ヤマトに残る唯一のムーピー。
 「未来編」/(2)角文2−P218  山之辺マサトが、作ったロボット。電子頭脳の不調で、マサトの期待どおりに出来ず、211体を作る。
 「未来編」/(3)角文2−P226  山之辺マサトが、作った人造生物の人間。地震によってチューブ(人工羊水)がこわれ、溶けて消えた。

<田茂理(たもり)>
 「乱世編」/角文7−P175  火焔鳥が宋に棲む不老不死の仙鳥で、その生き血を飲むと、千歳の齢を得る、と説く学者。作中に顔は出ない。

<多聞天(たもんてん)>
 「太陽編」/角文10−P128  外つ国の神々(仏教)のひとり。ボサットウ(菩薩)

<太夫房覚明(たゆうぼうかくめい)>
 「乱世編」/角文8−P112  木曽冠者義仲の求めに応じて、諏訪大社での出来事を占う。1度に26本の矢が折れたことは義仲の一族13人が滅ぶこと、山鳥の飛び立つ様を見たのは火焔鳥を手に入れれば、一族滅亡が免れるという意味だと告げた。

<タワシ警部>
 「ヤマト編」/角文3−P102  クマソ国の川上タケルを殺害したあと逃亡したヤマト・オグナ(タケル)を追跡する場面で登場。