火の鳥キャラ事典>「ひ」 /ヨシミツ
<ヒゲオヤジ>
「ヤマト編」/角文3−P102
クマソ国の川上タケルを殺害したあと逃亡したヤマト・オグナ(タケル)を追跡する場面で登場。
<ヒットラー>
「黎明編」/角文1−P94
ヒミコが、猿田彦に、ナギを殺すよう命じた時、変身(?)する。
<ヒナク>
「黎明編」/角文1−P13
ウラジの妻、のちグズリの妻。くされ病(破傷風)にかかって、瀕死の状態だったところを、グズリの治療で回復した。それが縁でグズリを引き取り、義弟・ナギの教育を依頼する。3ヵ月後グズリと結婚した。村がヤマタイ国の襲撃にあった時、グズリに助けられ、火の山に入る。以後、気がふれながらも、グズリとの間に、多くの子をもうける。
<ヒノエ>
「乱世編」/角文8−P29
奥州の村娘。25歳。村祭りの晩、弁太と出会い、夫婦となる。はじめ弁太は、おぶうのことがあって、夫婦になることを承知しなかったが、執拗に迫り、認めさせた。しかしヒノエには、一晩たつと、男の持ち物を盗む悪癖があった。太刀を持って逃げて行くところを牛若に捕らえられ、弁太に引き渡される。斬り殺されそうになったが、弁太は夫婦であると言って、許してくれた。おぶうを弔おうと念持仏に手を合わせる弁太を見て、自分も盗み癖を直したいと、一緒に拝む。弁太が義経に従って、都へ出発するのを見送り、平泉に戻ってくるまで待っていた。弁太が戻って、しばらく平穏に暮らしていた。しかし、奥州藤原氏に追われることになった義経が、自分の家に立てこもって合戦に及ぼうとしたので、弁太はとうとう義経を倒す。弁太に連れられ、山中に分け入り、消息を絶つ。
<火の鳥(ひのとり)>
物語のメインキャラクター。永遠の生命を持ち、ある時期が来ると、炎の中に飛び込んで、自身の身を焼き、再生する。その生き血を口にしたものは、永遠の生命を得るという。西洋ではフェニックス、東洋では鳳凰の伝説となって、人々に語り継がれている。むやみに捕らえようとした者は、火の鳥の炎で焼死する。
「黎明編」/角文1−P06
火の山(火山)に住み、火の山が火をはく時に姿をあらわすと信じられていた。弓・槍で殺そうとしても死なず、人間以上の知恵があり、舞も踊れば、人語も理解し、文字も知っている、という。
「未来編」/角文2−P44
極寒の地上に現われ、病み切っている地球を再生させる。そのために山之辺マサトを選び、不死の存在にする。彼に宇宙生命(コスモゾーン)を示し、理解させる。
「ヤマト編」/角文3−P52
クマソではクマソの守り神と信じられていた。火の鳥のいなくなった時に、クマソは滅びると、伝えられていた。1年のうち夏の何日かだけ湖の小島の上に降りて遊ぶ。むやみに近づくと命を落とすという。ヤマト・オグナ(タケル)は横笛を奏し、火の鳥に近づく。火の鳥はヤマト・オグナ(タケル)にその血を与え、ヤマトへの逃亡を示唆する。
「異形編」/角文3−P263
蓬莱寺の周囲が異空間となっていることを左近介(八百比丘尼)に教える。そこでは時間が30年ごとに振り子のように行きつ戻りつしていて、中にいる者は無限の生死を繰り返す。火の鳥は左近介を試そうと、あえて妖怪など異形のものたちを蓬莱寺へ送る。また蓬莱寺に伝えられていた光る羽とは火の鳥の羽であった。
「鳳凰編」/角文4−P87
中国(東洋世界)に伝わる不老不死の瑞鳥・鳳凰として登場。東大寺大仏殿の鬼瓦製作の過程で我王と交感し、我王が人間の苦しみを一身に受ける存在として転生していくことを示す。また茜丸とは夢中の鳳凰として交感し、彼の鳳凰像完成を助ける。また大仏殿の火災で焼死する直前の茜丸に虫けらに転生することを告げる。
「復活編」/角文5−P142
アメリカコロラド州ナバホ山付近に生息するフェニックスとして登場。かつてレオナ宮津とトワダに羽とともにその血をとられた。記憶を失い真相を知ろうとするレオナと再会する。そこで血を獲得したレオナのことは世界中のニュースになったこと、彼の身内のひとりがレオナを殺すようトワダに命じたのが、エアカー事故の真相であることを教えた。
「羽衣編」/角文5−P352
本編の中では姿は見せず、おときのセリフの中で鳥として語られている。25世紀の前半、核兵器を使用したと思われる世界戦争があった時、孤児で収容所に入れられていたおときのことを別の時代に生まれ変わらせてやる。ただし、絶対に歴史を変えないということがおときとの約束であった。
「望郷編」/角文6−P01
エデン17とロミを語る語り部として、本編冒頭より登場。エデン17は地震の多発する星であったが、ロミのけなげさに、一時止めてやっていた。ロミとカインとの間に生まれた末っ子・セブと接触し、彼らが熱望している女の子を生めるのは、セブであると告げる。ムーピーの住む星へ行き、長老に頼んで、エデン17へムーピーを送ってもらう。その時、長老との間にある約束をする。その後、宇宙商人ズダーバンがエデン17で商売を始め、荒廃し始めた頃、女王ロミに化けていたエベルの夢に現われ、本物のロミが地球で死んだことを告げる。同時に翌朝が「最後の審判の日」であるという予言をする。
「乱世編」/角文7−P150
中国・宋に伝わる伝説の鳥「火焔鳥」として登場。自分の寿命に不安を持ち始めた平清盛が宋から伝わった絵を見て、その生き血を飲みたいと思う。平清盛は宋の貿易商人から、火焔鳥を手に入れる。以降、木曽冠者義仲など権力者の争奪するところとなるが、それはただのキジであった。また、鞍馬山のテング(我王)が亡くなった時、テングの前に現われる。
「宇宙編」/角文9−P59
ラトマス星系第11惑星フレミルの住民として登場。姿は鳥人。宇宙船から脱出した猿田以下4つのカプセルを追いかけるように牧村隊員用のカプセルをリリースさせる。赤ん坊となった牧村をカプセルに乗せ、流刑惑星に導くためである。流刑惑星で猿田と交感する。かつてフレミルで牧村に殺されそうになった時、その生き血をなめさせ、永遠の命を与えた。しかし、それが牧村への罰であった。
「生命編」/角文9−P186
3,000 年前にアンデスに降り立った精霊として登場。インディオのケチュア族の若者との間に"鳥"をもうけた。"鳥"は植物や動物の複製を作るという奇跡を見せた。インディオたちが近代化して"鳥"にうさんくさい視線をなげかけるようになったので、仮面をかぶるようになった。人間とはテレパシィーで交信し、アンデスのクローン研究所に哺乳類のクローン技術を伝授した。人間のクローンを手に入れたがっていた青居部長が猿田の案内でやって来た時、2人に試練を与え、耐えられれば人間のクローンを作ってやることにする。その過程で猿田は事故死する。その後北海道阿寒の山中に現われる。青居部長に対し、人間の心を取り戻させるためジュネを通じて「教育」を試みる。
「太陽編」/(1)角文11−P88
青年技師・大友は、惑星探査船で火の鳥を捕え、地球に持ち帰ったとして、火の鳥のことを信じるもの同士で"光"教を創始した。自ら教主におさまり、信じないものをシャドーとして迫害した。しかし、火の鳥は、大友たちに、その姿を見せただけで、囚われはしなかった。
「太陽編」/(2)角文11−P209
仏教の守護神との戦いで傷ついた妖怪たちに、八百比丘尼のことを紹介する。
「太陽編」/(3)角文12−P87
大海人皇子(おおあまのみこ)の挙兵に従ったハリマ(犬上宿禰)は祭壇を見つける。そこで、彼は火の鳥と交感し、宗教についての話を聞く。
<ヒミコ>
「黎明編」/角文1−P60
ヤマタイ国の女王。弟・スナノオとともにヤマタイ国の政治をつかさどっている。年齢による衰え(60歳くらい)を感じ、今一度、若返り、永遠の命を手に入れるため、火の鳥の生き血を求めていた。スサノオが暴れだした時、ちょうど日食となり、恐ろしさのあまり、岩戸に隠れる。人々は、ヒミコの力にすがろうと、彼女に迫ったが、何もできなかった。天の弓彦がとらえた火の鳥を目の前にして、息絶えた。
「未来編」/角文2−P277
ラストに登場。
<百人隊長>
「太陽編」/角文10−P07
大唐国軍の将軍の配下。将軍の命により、ハリマの顔の皮を剥ぐ。
<百目小僧(ひゃくめこぞう)>
「黎明編」/角文1−P84
ナギが、猿田彦のもとで、弓の修業中に、全身を「目」にするように言われ、変身(?)する。
<ヒョウタンカブリ>
「乱世編」/角文7−P124
両親を武士に殺された。同じ境遇の少年たちのリーダーだった。五條の橋で弁太と出会い、鞍馬の山中に案内し、テング(我王)に引き合わせる。テングのもとには牛若もいた。平清盛の屋敷におぶう(吹子)がいることを突き止め、弁太とともにおぶうの救出に向かう。六波羅の清盛館が火災となった時、焼け跡からおぶうと火焔鳥を救い出し、アジトへ連れ帰る。平清盛の危篤の知り、清盛のもとへ帰ろうとするおぶうのを邪魔する。その時、火焔鳥を殺してしまう。木曽冠者義仲の配下が火焔鳥の探索に鞍馬山のアジトに来たおり、武者たちを倒し、ひとり逃げて行く。その後、京都賀茂六条河原の合戦に破れた義仲と出会い、彼の乗った馬が泥田に足をとられていたところを弓で射殺す。一の谷付近の民家に火をつけていた弁太を見つけ、やめさせようとする。それが源義経(牛若)の命であると聞き、かつてのよしみで義経のもとへ中止させるよう説得に行くが、逆に義経の家来によって殺される。
<ヒョウタンツギ>
「黎明編」/(1)角文1−P94
ヒミコが、猿田彦に、ナギを殺すよう命じた時、投げつける。
「黎明編」/(2)角文1−P151
ナギが、再会したグズリを弓で殺そうとする時、登場する。
「黎明編」/(3)角文1−P324
グズリが、新種の植物として発見する。
「ヤマト編」/角文3−P152
ヤマト・オグナ(タケル)が逃げ込んだ宝物殿の中に無数に積み上げられている。
「異形編」/(1)角文3−P216
蓬莱寺の左近介のもとへ治療を受けにきたばあさまが与作の回復を見て、口がきけるようになる。その瞬間ヒョウタンツギに変身している。
「異形編」/(2)角文3−P234
琵琶湖の岸に流れ着いた旗指物に染め抜いてある。
「異形編」/(3)角文3−P271
蓬来寺に塙陣太夫が現われた時、可平が驚く。その顔。
「鳳凰編」/(1)角文4−P82
我王が良弁僧正から輪廻の説明を受けている時、フキダシとフキダシの合間に登場する。
「鳳凰編」/(2)角文4−P50
山分けを要求して、我王の手下が殺される。そのまま、池へ投げ込まれ、波間に現われる。
「鳳凰編」/(3)角文4−P98
奈良の都のある寺の和尚が保管していた史書の中に出てくる。鳳凰のことについて調べていた茜丸に対してその史書を示している時に登場する。(4)角文4−P194。正倉院の中から出てきた茜丸が吉備真備と向かい合っているところのフキダシのひとつ。
「鳳凰編」/(5)角文4−P197
橘諸兄に大仏造立の話を告げる帝の顔が、その顔になっている。
「鳳凰編」/(6)角文4−P202
吉備真備が献上した鳳凰の像を見て、感嘆の声を上げる帝の顔が、その顔になっている。
「乱世編」/(1)角文7−P64
明雲の描く絵に登場。
「乱世編」/(2)角文7−P65
明雲の講和を聞く聴衆として登場。
「乱世編」/(3)角文7−P92
平安貴族のトイレ事情を説明する平宗盛が変身している。
「乱世編」/(4)角文7−P166
平清盛をめぐる凶兆のひとつとして、頭上から降ってくる。
「乱世編」/(5)角文8−P221
源義経が、平氏を滅ぼしたあと、上皇のもとに呼ばれている時、上皇の側近の公家として登場する。
「乱世編」/(6)角文8−P226
土佐房昌俊として登場。ただし、顔は見えない。土佐房昌俊(とさのぼうまさとし)を見よ。
「乱世編」/(7)角文8−P233
源義経を追放するという、上皇の命をしるした高札に描かれている。
「宇宙編」/角文9−P75
地球へ出発する前、猿田が牧村から自分の秘密を打ち明けられるが、その時のことを回想している場面で登場する。
「太陽編」/角文12−P172
鼻を切られたハリマ(犬上宿禰)が苦しんでいる時、現われた。
<弘前(ひろさき)>
「復活編」/角文5−P72
レオナの叔父。レオナの遺産相続の件で、宮津家にやって来た。
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